Marugame Uchiwa <BAR> 縞

¥6,600(税込)

商品ID:171348056

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「制作プロセスを可視化、価値化し、今まで見逃されていた「丸亀うちわ」ブランドの魅力を再認識、さらに拡張させる試みを。」

今回、アートディレクターとして参加させてもらうにあたり、最初のイメージとしてはうちわ自体の扇面をデザインしたり、形を変えたりといった視点で新しい価値観を生みだそうと思っていました。

しかし、400年の歴史の中、どの時代にもさまざまな視点や形の素晴らしい「丸亀うちわ」がたくさんあり、新しい価値観を生みだせるのか本当に悩ましく、アプローチ自体に不安を持っていたのですが、「丸亀うちわ」アーティザンの1人である三谷順子さんから制作工程や歴史などを聞かせていただき、考え方が一転、いや頓悟しました。

それは、アーティザン三谷順子の<技><想い>です。 一本の竹からできていることが基本的な構造である「丸亀うちわ」。 まずは時期や年数をみながら三谷さん御本人が「竹を選ぶ」ところからはじまり、【胴切】【割竹】などを経て、全ての「丸亀うちわ」のベースとなる一本の竹が出来上がります。「丸亀うちわ」の完成形ではなく、ベースとなる一本の竹からプレゼンテーションしようと考え、Marugame Uchiwa<BAR>を名付けました。

竹の<育った場所><採取時期><型><名称><和紙><柄型>など、さまざまな視点からなる多層的かつ多面的な「丸亀うちわ」の制作<プロセス>を、ワインのように「丸亀うちわ」の情報からデザインしようと考えました。そして、①色を付け、一本の竹をさらに強調させたもの ②一本の竹から広がっていく模様のダイナミズムを感じてもらうものの二つのアウトプットを今回挑戦させてもらっています。

今回、優しくご指導していただき、またいろんな「挑戦」をしていただいた三谷順子さん、すべてにおいてサポートをしていただいた株式会社OIKAZE相原しのぶさん、企画、進行全てにおいてお世話になった株式会社人生は上々だ の村上モリローさん、柳田梨絵さん、本当にありがとうございました。 400年の歴史の上に少しでも新しい「丸亀うちわ」の魅力を世界中に知ってもらえるきっかけになれば幸いです。

小杉幸一

Artisan. 三谷順子

「丸亀うちわ後継者育成講座」第1期生(1999年)。講座終了後も伝統工芸士に師事し、 本格的修行に入る。骨の第1人者である冨羽昇三氏からは 「早い作業でいいものを作ること。数ををこなし手間を惜しまず。」 貼りの第1人者である早川喜美子氏からは 「買う人の身になり、手に取って見てもらえるものを。」と教えられ、 以来約20年技を磨き続けている。2001年、「うちわ工房竹」を丸亀城内にオープン。 観光客向けに実演をしながら土産品となる竹うちわを日々制作。自宅にも「うちわ工房三谷」を構え、独自の作品の制作にも取り組む。現在の標は、時代に応じた新たな作品づくりをし、若い世代に技術の伝承をしていくこと。

2005年第30回全国伝統的工芸品コンクール生活賞受賞 2010年度グッドデザイン賞特別賞/中小企業庁長/官賞受賞

Designer. 小杉幸一

企業、商品のブランディングのために、「デザイン翻訳」「人格デザイン思考」をベースに、クリエイティブディレクション、アートディレクションを行う。主な仕事に、SUNTORY「特茶」、中部薬品「Vdrug」、資生堂「50 selfies of Lady Gaga」、SUZUKI 「HUSTLER」、日本郵便「手紙の部屋」、STARFLYER「輝く人へ、」、「TIMELESS石岡英子とその時代 河尻亨一」装丁デザイン、日本テレビ「ガキの使いやあらへんで」、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」タイトルデザイン、Yellow Magic Orchestra「YMO4O」などがある。

主な受賞に、東京ADC賞、カンヌライオン国際広告祭デザイン部門<GOLD>、JAGDA新人賞、JAGDA賞、D&AD、NY ADC、ONE SHOW <GOLD>、ACC賞<GOLD/SILVER>、JRポスターグランプリ最優秀賞、朝日新聞広告賞、ギャラクシー賞、ADFES<GRANDPRIX>、釜山広告祭<GRANDPRIX>、フジサンケイグループ広告大賞優秀賞など国内外多数受賞 東京ADC会員、JAGDA会員、JIFE会員、多摩美術大学統合デザイン学科非常勤講師。

サイズ(mm)BAR:約W12×H450
うちわ:約W175×H400